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山崎育三郎がキャリアを活かした熱過ぎる(?)カバー・アルバムを発売! 20代女性ファン中心から拡大!?

約 1 分

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『臼井孝のヒットは複眼で探せ!タレントパワーランキング編』(73) 山崎育三郎

話題のアーティストの「セールス状況」や「タレントパワーランキング」を見ながら、そのヒット傾向を読み解く『臼井孝のヒットは複眼で探せ!タレントパワーランキング編』。今回は、ミュージカル俳優、歌手、TVタレントとしても活躍する山崎育三郎に注目。

山崎育三郎 アーティスト画像

多くの舞台経験を経て、テレビドラマに進出、歌手としてもデビュー

山崎育三郎は1986年生まれで、少年期からミュージカルの舞台を踏み、後に声楽の道を歩むも、2007年に『レ・ミゼラブル』のマリウス役で本格的に活動を開始。以降は、数多くの舞台経験を重ねつつ、男性ボーカルグループESCOLTAとして歌手デビューも果たす(~2008年まで所属)。

 さらに2010年には、ソロでもCDデビューを果たし、2014年からは研音に所属事務所を移籍しテレビドラマへも進出、2016年と2017年には、J-POPを中心とした2枚のカバー・アルバム『1936 〜your songs〜』『1936 ~your songs II~』を発表しいずれもオリコン週間TOP30入りするなど、より大衆化したタレントとして活動を広げている。

山崎育三郎 アルバム『MIRROR BALL ‘19』初回盤 (ユニバーサル)

暑く、厚く、熱過ぎるカバー・アルバム『MIRROR BALL ’19』

そして、2019年7月3日に、アルバム『MIRROR BALL ’19』を発表。本作は、ヒャダインをプロデューサーに迎えたカバー・アルバムなのだが、これはもう、山崎育三郎にしか出来ないであろう、変幻自在というか和洋折衷というか、とにかく、あれこれやりまくった(笑)熱いアルバムだ。

 城田優とのデュエット曲「かけめぐる青春」に悶絶!

アルバムの曲順に追ってみることにする。まず、ファンキーなテーマ曲「Theme or MIRROR BALL ’19」の門をくぐると、突然、アラビア音楽やラップを交えた「お祭りマンボ」(美空ひばり)がお出迎え。その後、ダンスチューンとなった「モンキー・マジック」(ゴダイゴ)や「ヒーロー」(麻倉未稀)が続き、熱気がムンムンしたところに、顔も歌唱も暑過ぎる(←褒め言葉です)城田優とのデュエット「かけめぐる青春」(ビューティ・ペア)が登場。青春まみれのクサい台詞も完璧にこなす二人にもう悶絶しそう。

山崎育三郎 アルバム『MIRROR BALL ‘19』通常盤 (ユニバーサル)

男漁りを演じたり、加工なしで声を使い分けたり…、「マイ・ウェイ」でトドメ!

ムーディーな「君といつまでも」(加山雄三)でリラックスしたのも束の間、ドナ・サマーの「Hot Stuff」を原曲に近い“今夜は男を探してる”という際どい日本語詞を及川眠子がつけ、それを山崎が男を漁るように熱気ムンムンに歌う。ポピュラーソング「雨に唄えば」のカバーはヒャダイン曲ではお馴染みの電子加工による男女2声だが、続く映画『アラジン』の挿入歌「フレンド・ライク・ミー」ではその加工なしでのダンディーな声とファニーな声、多重コーラスを使い分ける山崎に脱帽。そして、「高校三年生」(舟木一夫)は、朗々と歌う山崎と高校生ラッパー弓木大和との共演も興味深く、ディスコ・チューン「Right My Fire」で華々しい歌唱で幕を閉じる。・・・かと思ったら、ボーナス・トラック「マイ・ウェイ」で、ピアノ1本でいっそう熱く情熱的な歌唱を披露し、聴き手を完璧にノックアクト。とにかく、凄まじい熱量のアルバムだ。

山崎育三郎 タレントパワースコア:2019年5月 全体、男性、女性

現状は20代から50代の女性ファン中心、今後の男性ファンや10代ファンへの訴求にも期待

現状のタレントパワースコアを見てみると、予想通り、男性は14ポイントに対し、女性は28ポイントとWスコアとなっている。年代別でも、20代後半の女性が35ポイントでピークとなりつつ、ミュージカルファンの多い40代・50代女性にも広がっている。しかし、この上手すぎて笑ってしまうほどの力作は、水木一郎アニキにも通じる暑苦しさ(←褒め言葉です)があるし、そうすると、もっと男性ファンが増えても良さそうだし、また、なんでも歌いまくるのはニコ動系歌い手にも通じるし、そう考えると、10代ファンにも本作が届けば、その真価を理解してもらえそうだ。

2020年1月・2月には全国ツアーも開催されるという山崎育三郎が、それまでに、こうしたグレーゾーンをどのように攻略していくのか非常に楽しみになるアルバムだ。

著者プロフィール
うすい・たかし。1968年京都府出身。地元大学大学院理学研究科修了、専攻は理論化学(だったはず)。総合化学会社、音楽系広告代理店での数値解析やマーケティング実務を経て、05年にT2U音楽研究所を設立。現在は、音楽分析や配信サイトの選曲、コンピレーションや復刻CDの企画のほか、日経エンタテインメント!や共同通信『臼井孝の音楽玉手箱』などで愛と情熱に満ちたコラムを執筆中。19年4月からは、渋谷のラジオにて、1アーティスト限定のランキング番組『渋谷のザ・ベストテン』(水曜・13時~)を生放送中。Twitter@t2umusic(よかったらフォローして下さいませ♪)

私の書籍『記録と記憶で読み解くJ-POPヒット列伝』が発売中です!サザン、ユーミン、中島みゆき、B’z、ドリカム、ミスチル、福山雅治、安室奈美恵、浜崎あゆみ、宇多田ヒカル、平井堅、ゆず、コブクロ、EXILE、AKB48、いきものがかり、西野カナ、SMAPといった国民的ヒット曲を持つ18組のアーティストについて、CD、配信、カラオケの3部門で総合的なヒット曲を解説しています!6/29(土)には渋谷の大盛堂書店さまにてユーミン、みゆき、安室ちゃん、あゆ、ヒッキー、そして特別編として聖子、明菜も含めた偉大なる女性アーティストの総合ベストテンを考察するトークイベントが開催されます。よかったらチェックしてみて下さい♪

この記事を書いた人

臼井孝(うすい・たかし)
1968年京都府出身。京都大学大学院理学研究科修了、専攻は理論化学(だったはず)。総合化学会社、音楽系広告代理店での数値解析やマーケティング実務を経て、05年にT2U音楽研究所を設立。現在は、本業で音楽分析やau Music Storeでの選曲(イチオシ、特選ページ)、CD企画をする傍ら、共同通信『臼井孝の音楽玉手箱』、日経トレンディネット『臼井孝の音楽チャートから見るヒット曲最前線!』などでも愛と情熱に満ちた連載を継続中。Twitter@t2umusic(よかったらフォローして下さいませ♪)

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