タレントパワーランキング

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嵐は圧倒的な強さを継続! DAIGOが初のTOP5入り!エルダー層にはサザンと中島みゆきが人気

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『臼井孝のヒットは複眼で探せ!タレントパワーランキング編』
(72) タレントパワーランキング 音楽・アーティスト編

話題のアーティストの「セールス状況」や「タレントパワーランキング」を見ながら、そのヒット傾向を読み解く『臼井孝のヒットは複眼で探せ!タレントパワーランキング編』。今回は、特別編として、2019年5月のタレントパワーランキングの最新データをこの連載にて考察してみたい。

年4回、幅広い世代を対象にその(認知率)×(誘引率)という形で発表されるタレントパワースコア。単に名前や顔が知られているだけでも、一部のファンが見たい、聴きたいと思っているだけでも上位になれない、ある意味アーティストやタレントにとっては非常にシビアなランキングとも言えるだろう。ここでは、その音楽・アーティスト編を紐解いてみよう。

※前期「-」となっているのは、2019年2月度は未調査のアーティスト

総合では嵐が2010年代を独走

まず、総合では今回も嵐が1位で、2010年代を通してほぼこの独走態勢が続いている。特に、2019年に入ってからは2020年末での活動休止の発表により、これまでのCD、DVD、BDなど既発作品がこぞって再浮上するなど音楽面でも話題が大きかった。その勢いで6月に発売されたベストアルバム『5×20 All the BEST!! 1999-2019』は発売から2週間で140万枚を突破。本作は音楽配信をしていないこともあり、今後も順調にセールスを伸ばし、年明け前後には200万枚に到達するかもしれない。


嵐 『5×20 All the BEST!! 1999-2019』 (J-Storm)

サザンオールスターズ、桑田ソロともに活躍することで上位を維持

2位はサザンオールスターズ、3位にはそのメンバーである桑田佳祐がランクイン。バンドとしては40周年を迎えた昨年、2枚組アルバム『海のOh,Yeah!!』を発売し、今年は6大ドームを含む全国ツアー『サザンオールスターズ LIVE TOUR 2019「“キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!”だと!? ふざけるな!!」』を実施。また、桑田ソロとしても、ボウリング愛ゆえの大会の開催や公式ソング「レッツゴーボウリング」の発表や、幅広い年代の名曲をカバーした『ひとり紅白歌合戦』の開催およびその総決算となる映像ソフトの発売と、ソロでもバンドでも大きな活躍を見せている。

桑田佳祐 『Act Against AIDS 2018 『平成三十年度! 第三回ひとり紅白歌合戦』 (ビクター)

DAIGOが初のTOP5入り、TOKIOがTOP10に返り咲き

そして、5位には、DAIGOが初のTOP5入りを果たした。昨年末に所属するビーイング系の楽曲をカバーするという企画アルバム『Deing』を発売しているが、ここでの急上昇は、数々のCMやレギュラー番組などTV出演効果が大きいだろう。また、前期11位まで下落していたTOKIOがレギュラー番組が好評なことで6位に返り咲いた。グループとしての音楽活動は2017年で止まっているが、いつの日か「宙船」や「AMBITIOUS JAPAN!」が何らかの形で、例えば『FNS歌謡祭』にて後輩のサポートを受けるなどして再び聞けることを期待したい。なお、前期4位だった米津玄師は11位となっているが、これは紅白歌合戦への特別出場効果で27位から4位に急上昇した分の揺り戻しがあった為で、この半年間、ほぼ本人出演がない中での総合11位はむしろ大健闘と言えるだろう。

男女別でみたタレントパワーランキング(2019年5月度)
※赤い網掛けはその属性で顕著に高くなっているアーティスト

男性全般では福山雅治、女性全般ではジャニーズ勢の強さが顕著

次に、男女別でも詳しく見てみよう。まず男女別で見ると、男性では嵐をおさえて桑田佳祐とサザンオールスターズが1位、2位を独占。2000年代は女性人気が圧倒的だった福山雅治が、今では男性人気が顕著になっているのも興味深い。これに対して、女性では、嵐、TOKIOに加え、KinKi KidsやV6といったジャニーズ勢の強さが際立っている。惜しくもジャニー喜多川氏が今年7月に逝去したことで、今後結束力が強まることでより上位を独占するのかどうかにも今後注目したい。

(男性×年代別)でみたタレントパワーランキング(2019年5月度)
※赤い網掛けはその属性で顕著に高くなっているアーティスト

男性50代・60代では中島みゆきが1位、男性人気には音楽活動の純度もネック?

さらに、(男性×年代別)と(女性×年代別)で掘り下げてみよう。まず、(男性×年代別)では、10代・20代では嵐が1位。ジャニーズ人気は女性に集中する印象が持たれがちだが、実は若い世代では男女ともに圧倒的な人気なのだ。

そして、前述の福山雅治の人気は、10代・20代から彼の実年齢が入る50代・60代ゾーンまで幅広くTOP10入りしている。近年は、劇場版アニメ『名探偵コナン』主題歌の起用や、『夏の高校野球』のテーマソングといったヤング向けから、『TBS日曜劇場』でのドラマ主演といったエルダー向けまでのメディア戦略が功を奏しているようだ。

また、30代・40代ではMr.Children、50代・60代では中島みゆきや井上陽水、小田和正など、タレント活動よりも音楽活動の純度の高いベテランのアーティストが顕著に伸びるのも男性人気の特長と言えるだろう。

(女性×年代別)でみたタレントパワーランキング(2019年5月度)
※赤い網掛けはその属性で顕著に高くなっているアーティスト

若い女性での米津玄師の人気は国民級!白石麻衣や佐藤勝利はソロでも高い支持

これに対し(女性×年代別)では、総じてジャニーズ系が強いほかは、年代ごとに大きく異なっていて興味深い。まず、10代・20代では、嵐に次いで、米津玄師が2位。10代・20代では男女ともにこの結果だが、注目は米津玄師のスコアの高さ。この年代では、米津玄師はテレビに殆ど出ずとも、国民的スター級の支持を得ているのだ。

また、30代の星野源が、10代・20代の女性に人気ということや、乃木坂46の白石麻衣やSexy Zoneの佐藤勝利が、人気グループの本体にもまして個人として関心を強く持たれていることも分かる。また、総合で5位、6位となったDAIGOとTOKIOは全年代の女性で高い支持を得ており、やはり幅広い女性ファンを獲得することが、国民的スターになるためのポイントのようだ。

ゆずと宇多田ヒカルは老若男女問わず総じて人気

興味深いところでは、男性では10代・20代での人気が突出する ゆずが、女性では50代・60代の人気も目立っている。スコア自体は、どの年代の女性でも高いのだが、現在40代の彼らが、そのエバーグリーンな音楽性から若い男性を、さらにNHKとの親和性の高いメッセージ性から年輩の女性を、それぞれ人気を獲得しているのがあらためて凄いと感じた。

なお、(性別×年代別)の6つのゾーンですべてTOP10入りしている嵐に次いで、5つのゾーンに入っているのがTOKIOと宇多田ヒカル。宇多田は、ファンクラブ組織はなく、またタレント活動もほぼない状態で、老若男女ほぼすべての世代で高い支持を得ているということだ。勿論、彼女が性別、年代を問わず素晴らしい音楽を届けてくれるという大前提あってのことだが、これまで複数のCDの購入を促進するような戦略も一切取っていないことも、リスナーとアーティスト間の良好な信頼関係を継続している一因かもしれない。

幅広い年代に人気の宇多田ヒカル

著者プロフィール
うすい・たかし。1968年京都府出身。地元大学大学院理学研究科修了、専攻は理論化学(だったはず)。総合化学会社、音楽系広告代理店での数値解析やマーケティング実務を経て、05年にT2U音楽研究所を設立。現在は、音楽分析や配信サイトの選曲、コンピレーションや復刻CDの企画のほか、日経エンタテインメント!や共同通信『臼井孝の音楽玉手箱』などで愛と情熱に満ちたコラムを執筆。現在、渋谷のラジオにて、1アーティスト限定のランキング番組『渋谷のザ・ベストテン』(水曜・13時~)を生放送中(専用アプリで全国どこでも聴くことが出来ます!)。Twitter@t2umusic(よかったらフォローして下さいませ♪)

私の書籍『記録と記憶で読み解くJ-POPヒット列伝』が発売中です!サザン、ユーミン、中島みゆき、B’z、ドリカム、ミスチル、福山雅治、安室奈美恵、浜崎あゆみ、宇多田ヒカル、平井堅、ゆず、コブクロ、EXILE、AKB48、いきものがかり、西野カナ、SMAPといった国民的ヒット曲を持つ18組のアーティストについて、CD、配信、カラオケの3部門で総合的なヒット曲を解説しています! 7/15には、エフエム青森の特別番組『AFB Exciting Ocean’s Holiday ~REIWA最初の海の日電リクスペシャル~』にコメンテーターとしてゲスト出演いたします!リクエストはメール spc@afb.co.jp のほか、Twitterにて #エキホリ をつけて呟いていただけると嬉しいです♪

 

この記事を書いた人

臼井孝(うすい・たかし)
1968年京都府出身。京都大学大学院理学研究科修了、専攻は理論化学(だったはず)。総合化学会社、音楽系広告代理店での数値解析やマーケティング実務を経て、05年にT2U音楽研究所を設立。現在は、本業で音楽分析やau Music Storeでの選曲(イチオシ、特選ページ)、CD企画をする傍ら、共同通信『臼井孝の音楽玉手箱』、日経トレンディネット『臼井孝の音楽チャートから見るヒット曲最前線!』などでも愛と情熱に満ちた連載を継続中。Twitter@t2umusic(よかったらフォローして下さいませ♪)

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