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幅広い年代の女性に高い人気のSuperflyが、音楽面で新たなる地平を開拓中

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『臼井孝のヒットは複眼で探せ!タレントパワーランキング編』
(74) Superfly

話題のアーティストの「セールス状況」や「タレントパワーランキング」を見ながら、そのヒット傾向を読み解く『臼井孝のヒットは複眼で探せ!タレントパワーランキング編』。今回は、越智志帆のソロ・プロジェクトであるSuperflyに注目。

アーティスト画像

類まれな歌唱曲とヒッピー・ファッションでベテラン洋楽ファンをも獲得

Superflyは、2004年にヴォーカルの越智志帆とギターの多保孝一により結成された音楽ユニットで、07年にシングル「ハロー・ハロー」でメジャー・デビュー(07年末より、越智のソロ・プロジェクトに)。中高音が爽快に伸びつつパワフルにも聞かせる類まれな越智の歌唱力と、邦楽/洋楽ファン問わず魅了するソングライティングでFMや配信サイトでリスナーの支持を獲得。翌年発売の「愛をこめて花束を」がドラマ主題歌に起用され、より多くのリスナーに注目されるや否や直後の1stアルバム『Superfly』が50万枚を超えるヒットとなった。彼らのヒットには音楽性の高さに加え、越智がロングヘアに原色系のラフな上着など、いわゆるヒッピー・ファッションを取り入れたことも、古き良き洋楽ファンをも取り込む要因にもなっただろう。

 これまでのヒット曲一覧(25万ダウンロード以上の楽曲を抜粋)

配信ヒットの量産でアルバムヒットを継続中、人気の秘密は幅広い女性層からの支持

以降も、アリーナ・ツアーや夏フェスなど大規模LIVEでのパフォーマンスが話題となり、またアルバムではチャート1位レベルの高セールスを継続してきた。ここで、これまでのヒット・シングルを振り返ってみると、10万ダウンロード以上のヒットは、ミリオンヒットとなった「愛をこめて花束を」を含め20作あるものの、CDシングルではオリコン5万枚以上のヒットは1作もなく、代わりにシングルのカップリング曲やアルバム曲での配信ヒットが目立つ。このことからも、コアなCDシングルファンではなく、アルバム・リスナーによって支持されてきたことが分かる。

タレントパワーランキングの方を見ると、男性よりも女性ファンのスコアが4割ほど上回っていることや、男女ともに幅広い年代から人気を得ていることが大きなポイントだ。特に、女性では10代後半から50代後半まで20ポイントを超えており、これは今後も国民的ヒットを生み出しうる逸材として大きな強みと言えるだろう。

タレントパワーランキング 全体/男性/女性(2019年5月度)

シングル「Ambitious」は更なる音楽面を開拓した意欲作!

その中で、2019年6月にシングル「Ambitous」を発売。吉高由里子主演のドラマ『わたし、定時で帰ります。』主題歌となった「Ambitous」は、「白い靴 踏まれそうになる駅のホーム」「私たちも 生き抜く術のアイディア募集」など、何かと世知辛い現代をサバイブするための力強さと繊細さを兼ね備えたエールソング。躍動的なピアノサウンドは、島田昌典プロデュースでより前向きな気分にさせる。

カップリングの2曲も興味深く、「マハリ ユワレ ガアイェ サヴァナレ」といった呪文(?)のようなサビで瞑想感のあるハードなポップ調の「覚醒」と、暖かく包みこむようなロッカバラードの「氷に閉じこめて」を収録。いずれも、戦闘シーンの多い劇場版アニメ映画『プロメア』のタイアップ曲となっていることも大きく影響しているだろう。

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Superflyといえば、やはりLIVE!パッケージとアリーナ・ツアーでご堪能あれ

さらに、初回盤DVD/Blu-rayにはこれまで出演した夏フェスから10曲をセレクトした映像集を収録。「タマシイレボリューション」や「Alright!!」など、大空の下でさらに迫力を増すパフォーマンスに圧倒される。特に、ショートカットにイメージチェンジしてからの近年の映像は、より自由さが前面に出て楽しそうだ。つまり、本作は、更なる地平を目指したSuperflyの魅力に溢れる1作なのだ。ちなみに、それぞれのダウンロード数(オリコン調べは、2019年8月現在「Ambitous」が5万件以上、「覚醒」が4万件以上、「氷を閉じこめて」が2万件以上で、人気が3曲に分散しつつも合計11万件を超えており、ストリーミングでも堅調な人気となっている。

この9月からは、3年半ぶりかつ過去最大級のアリーナ・ツアーが決定(現在15公演が予定)。もともと幅広い世代に人気なだけに、このツアーでより深遠となった音楽面をアピールした上で、新たな代表曲が生まれることも大いに期待したい。

 

著者プロフィール
うすい・たかし。1968年京都府出身。地元大学大学院理学研究科修了、専攻は理論化学(だったはず)。総合化学会社、音楽系広告代理店での数値解析やマーケティング実務を経て、05年にT2U音楽研究所を設立。現在は、音楽分析や配信サイトの選曲、コンピレーションや復刻CDの企画のほか、日経エンタテインメント!や共同通信『臼井孝の音楽玉手箱』などで愛と情熱に満ちたコラムを執筆。19年には18組のJ-POPアーティストの楽曲を複眼的なヒット分析とムダ知識(笑)で解説した書籍『記録と記憶で読み解くJ-POPヒット列伝』(いそっぷ社)を刊行。現在、渋谷のラジオにて、1アーティスト限定のランキング番組『渋谷のザ・ベストテン』(水曜・13時~)を生放送中(専用アプリで全国どこでも聴くことが出来ます!)。Twitter@t2umusic(よかったらフォローして下さいませ♪)

8/21に発売された田村芽実さんのシングル「舞台」がかなりの力作です!気鋭のシンガーソングライター吉澤嘉代子 作詞/作曲の表題曲もドラマティックな歌唱が堪能できるし、特に初回盤Bタイプ では、キリンジの「エイリアンズ」から笠置シヅ子「買い物ブギ」まで縦横無尽にカバーしたLIVE音源も収録。こんなに多彩な歌い方のできる20歳の子がいるなんて、今後が楽しみです♪

 

この記事を書いた人

臼井孝(うすい・たかし)
1968年京都府出身。京都大学大学院理学研究科修了、専攻は理論化学(だったはず)。総合化学会社、音楽系広告代理店での数値解析やマーケティング実務を経て、05年にT2U音楽研究所を設立。現在は、本業で音楽分析やau Music Storeでの選曲(イチオシ、特選ページ)、CD企画をする傍ら、共同通信『臼井孝の音楽玉手箱』、日経トレンディネット『臼井孝の音楽チャートから見るヒット曲最前線!』などでも愛と情熱に満ちた連載を継続中。Twitter@t2umusic(よかったらフォローして下さいませ♪)

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