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映画『天気の子』の音楽を手がけ、10代男子や40代女性ファンも増えたRADWIMPS

約 1 分

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『臼井孝のヒットは複眼で探せ!タレントパワーランキング編』(75)RADWIMPS

話題のアーティストの「セールス状況」や「タレントパワーランキング」を見ながら、そのヒット傾向を読み解く『臼井孝のヒットは複眼で探せ!タレントパワーランキング編』。今回は、バンドRADWIMPSに注目。

RADWIMPS アーティスト画像

2001年に結成、2000年代後半に大ブレイクしたバンド

RADWIMPSは、2001年に結成し、2005年にメジャー・デビューしたバンド。ポップなロックからミクスチャー系のハードロック、更にはフォーク系の曲調や演奏に、時に内省的、時に情動的な歌詞が載るという多彩な音楽性で、徐々に人気を得て、2008年にシングル「オーダーメイド」で初のオリコン1位、特に2009年発売の配信シングル「おしゃかさま」は、社会性のある楽曲として大きな話題を呼んだ。

映画『君の名は。』の音楽を手がけ、300万件超のダウンロードヒットに!

そして、結成まる15年となった2016年に、新海誠監督の長編アニメーション映画『君の名は。』の音楽を担当する。爽快なギターロック「前前前世」からスローバラードの「なんでもないや」など4曲の主題歌のみならず劇伴での多彩な音楽性からも映画の人気を後押した。

RADWIMPS 2018年までの発表曲の配信ヒット状況

実際に、2015年までと2016年以降のヒットを見てみると、2015年までは数年に1回、10-25万ダウンロードのヒット曲が出ていたのに対し、2016年以降は、『君の名は。』関連曲中4曲が50万ダウンロードを超え、合計300万ダウンロード超(ちなみに、CDアルバムも約44万枚、ダウンロード・アルバムも5万件超)というメガヒットを経験。同年末のオリジナルアルバム『人間開花』も収録曲の「前前前世[original ver.]」「棒人間」が10万件超のダウンロードヒット、CDアルバムも32万枚超と、ブレイク時にも劣らぬほどのヒットを飛ばしている。

映画『天気の子』の音楽では、さらにスケールアップ!既に合計80万件超の配信ヒットに

さらに、2019年、今回も新海監督からの直接オファーで、映画『天気の子』のサウンドトラックを手がけることに。今回の大きなポイントは、野田洋次郎の男性ボーカル曲に加え、「祝祭」「グランドエスケープ」の2曲に女性ボーカルを起用したことだろう。1年がかりで映画の世界観に合うボーカルを探して選んだという三浦透子(みうらとうこ)の歌声は、内側に芯の強さを秘めたような透明感のある歌声で、まさに映画のスケール感と繊細さを同時に体現出来ている。本映画でもボーカル曲合計で80万件近いダウンロード数、またアルバムの方もCDが12万枚、ダウンロードが約5万件と、こちらも年間TOP20級のヒットとなっている(2019年9月現在、ストリーミングは未配信)。

RADWIMPS 2019年の配信ヒット状況(セールスは2019年9月22日まで)

実際に聴いてみると、「臆病とは病だとしたら 治る気配のない僕の」(「祝祭」より)や、「もう少しで運命の向こう もう少しで文明の向こう」(「グランドエスケープ」より)など、歌詞が冴えわたっているし、「グランドエスケープ」などは三浦と野田のツインボーカルとしたことで、楽曲の立体感が大いに増している。そして「愛にできることはまだあるかい」は、疑いながら生きてきた前半から、様々な葛藤を乗り越え、それでもなお生きていこうと誓い、「愛にできることはまだあるよ」と結ぶラストまで、まるで組曲のような展開が素晴らしい。音楽面では3年前の『君の名は。』以上に、かなり深いものになっていると確信した。

RADWIMPS タレントパワースコア (2018年2月~2019年8月)全体(全年齢)

タレントパワースコアでは10代男子が急増、40代以上も躍進。年末に期待!

タレントパワースコアの方を見てみると、映画公開時期に合わせて全年代でも大きく伸びているが、特に大きくポイントを伸ばしたのが10代前半の男子。彼らは、RADWIMPSのブレイク当時は生まれているかどうかという年代だが、本作によって確実に若い世代を取りこんだことが分かる。また元々強かった20代~30代女性に加え、本作では40代の女性までファン層を広げた。

RADWIMPS タレントパワースコア (2018年2月~2019年8月) 
(左)男性10-14歳、(右)女性40-44歳

楽曲のリリースから3か月が経とうとしているが、リード曲「愛にできることはまだあるかい」の配信チャートは、今でもTOP20内をキープ。既に、映画公開の影響で、これだけ大ヒットの素地が出来ているのだから、この後、NHK『紅白歌合戦』など年末の大型特番に出演し本作を披露すれば、10代から40代、さらに50代以上にも大きく広がるはずだ。

RADWIMPS『天気の子』(ユニバーサルミュージック)

著者プロフィール
うすい・たかし。1968年京都府出身。地元大学大学院理学研究科修了、専攻は理論化学(だったはず)。総合化学会社、音楽系広告代理店での数値解析やマーケティング実務を経て、05年にT2U音楽研究所を設立。現在は、音楽分析や配信サイトの選曲、コンピレーションや復刻CDの企画のほか、日経エンタテインメント!や共同通信『臼井孝の音楽玉手箱』などで愛と情熱に満ちたコラムを執筆。19年には18組のJ-POPアーティストの楽曲を複眼的なヒット分析とムダ知識(笑)で解説した書籍『記録と記憶で読み解くJ-POPヒット列伝』(いそっぷ社)を刊行。現在、渋谷のラジオにて、1アーティスト限定のランキング番組『渋谷のザ・ベストテン』(水曜・13時~)を生放送中(専用アプリで全国どこでも聴くことが出来ます!)。Twitter@t2umusic(よかったらフォローして下さいませ♪)

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この記事を書いた人

臼井孝(うすい・たかし)
1968年京都府出身。京都大学大学院理学研究科修了、専攻は理論化学(だったはず)。総合化学会社、音楽系広告代理店での数値解析やマーケティング実務を経て、05年にT2U音楽研究所を設立。現在は、本業で音楽分析やau Music Storeでの選曲(イチオシ、特選ページ)、CD企画をする傍ら、共同通信『臼井孝の音楽玉手箱』、日経トレンディネット『臼井孝の音楽チャートから見るヒット曲最前線!』などでも愛と情熱に満ちた連載を継続中。Twitter@t2umusic(よかったらフォローして下さいませ♪)

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