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CDも配信も上り調子のMrs. GREEN APPLE、10代男性と20代女性に人気

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『臼井孝のヒットは複眼で探せ!タレントパワーランキング編』

(76) Mrs. GREEN APPLE

話題のアーティストの「セールス状況」や「タレントパワーランキング」を見ながら、そのヒット傾向を読み解く『臼井孝のヒットは複眼で探せ!タレントパワーランキング編』。今回は、5人組バンドMrs. GREEN APPLE(通称:ミセス)に注目。

<2015年のメジャーデビュー時から順調にヒット>

ミセスは、2013年に結成したバンドで、全楽曲の作詞・作曲・編曲を手がけるボーカル&ギターの大森元貴、ギターの若井滉斗、ドラムスの紅一点である山中綾華、キーボードの藤澤涼架、そしてベースの髙野清宗の5人組として活動している。

インディーズでの活動中にタワーレコードでのプッシュ・アーティスト「タワレコメン」に選ばれ、2015年7月にミニアルバム『Variety』でメジャー・デビュー。その変幻自在な曲想を地声と裏声を往き来する大森のボーカル、またバンド全体の仲の良さが分かるような演奏のチームワークが話題となり、デビュー年にして数々の夏フェスに呼ばれ、翌2016年には1stアルバム『TWELVE』、2ndシングル「サママ・フェエスティバル!」が相次いでオリコンTOP10入りを果たすほど、コアファンを形成していった。

さらに、2017年にはシングル「WanteD! WanteD!」がドラマ『僕たちがやりました』のオープニング曲に抜擢され、配信ではロングヒットを重ね累計では10万ダウンロードを突破、またこの年から『関ジャム完全燃SHOW』や、『バズリズム』などでネクストブレイク組の期待度上位アーティストとして絶賛されるようになり、その度に確かな実力が認知されるようになってきた。

<2018年からは、若い世代をターゲットとした大型タイアップで次々とヒット>

そして、そんな才能を認められたこともあって、2018年から2019年にかけては、映画『青夏 きみに恋した30日』主題歌として、夏のワクワク感を想起させる「青と夏」が、全国高校サッカー選手権大会応援歌として、孤独を抱えた日々から広い世界を目指していくように緩急の大きなバラードの「僕のこと」が、資生堂『SEE BREEZE』CMソングには、80年代ポップス風のキラキラしたテイストを盛り込んだ「ロマンチシズム」が、さらにアニメ『炎炎ノ消防隊』オープニング曲として、命ある限り闘っていこうというアッパーチューンが、次々とタイアップとして起用されていく。いずれも、タイアップに沿った楽曲のテイストで、CDセールス以上に、配信、特にライトなリスナーにも人気のストリーミングでTOP10レベルのヒットとなり、曲ごとに多彩&多才さが分かることから、新曲を出すたびに、旧作もロングヒットするという現象を重ね、2019年の下半期には、ストリーミングの週間TOP50に常時4~5曲入るほどの人気者に成長した。

Mrs. GREEN APPLEアルバムのヒット状況(CD、ダウンロード、いずれもオリコンデータより)

<最新アルバム『Attitude』が発売たった3週間で前作累計を突破>

そうして満を持して2019年10月2日に4thアルバム『Attitude』が発売し、こちらは発売3週間で既に前作の累計を追い抜いている。セールス表を見ると、1stから4thにかけて、CD、配信(ここではダウンロード、ただし1stは未調査)ともに確実に伸びている。世の中は、CDからダウンロード、さらにストリーミングと移行しているにも関わらず、そのすべての聴き方で伸びるというのはとても珍しい。この事からも、デビュー当時からファン層が大きく広がっていることが分かる。

Mrs. GREEN APPLE タレントパワースコア (2018年11月~2019年8月) 全年齢

<タレントパワーは20代女性が安定、10代男子が急増!年末年始で更に上の世代にも広がる?>

ミセスのタレントパワースコアの方を見ると、全体での伸びはこの1年間で5.6%から8%と着実に伸びている感じだが、彼ら(平均25.6歳)とほぼ同年代である20代前半の女性は17%から21%と、既にヒット・アーティストとして安定して認知されていることが分かる。さらに注目なのは10代男子で、この1年間で9%から17%とほぼ倍増。これは、青春映画にアニメに、サッカーにデオドラント化粧品と、若い世代を徹底的に狙ったタイアップが大いに奏功していると言えよう。

Mrs. GREEN APPLE タレントパワースコア (2018年11月~2019年8月)

 (左)男性10-14歳、(右)女性20-24歳

ミセスの音楽を聴いていると、多層的な楽曲はクイーンを想起したり、繊細な歌声はデビュー当時の原田真二に似ていると感じたりすることもあるので、今後、例えば、年末の大型特番に出演することが増えていけば、さらに上の年代にも支持が広がるのではないかと大いに期待している。

Mrs. GREEN APPLE  『Attitude』 (ユニバーサルミュージック)

 

著者プロフィール
うすい・たかし。1968年京都府出身。地元大学大学院理学研究科修了、専攻は理論化学(だったはず)。総合化学会社、音楽系広告代理店での数値解析やマーケティング実務を経て、05年にT2U音楽研究所を設立。現在は、音楽分析や配信サイトの選曲、コンピレーションや復刻CDの企画のほか、日経エンタテインメント!や共同通信『臼井孝の音楽玉手箱』などで愛と情熱に満ちたコラムを執筆。19年には18組のJ-POPアーティストの楽曲を複眼的なヒット分析とムダ知識(笑)で解説した書籍『記録と記憶で読み解くJ-POPヒット列伝』(いそっぷ社)

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を刊行。現在、渋谷のラジオにて、1アーティスト限定のランキング番組『渋谷のザ・ベストテン』(水曜・13時~)を生放送中(専用アプリで全国どこでも聴くことが出来ます!)。Twitter@t2umusic(よかったらフォローして下さいませ♪)

日経エンタテインメント!2019年12月号では、デビュー特集の記事を4ページほど担当しました~。船山基紀先生のインタビューも楽しかったです。文章にも現れていると思いますので是非是非チェックしてみて下さい!

この記事を書いた人

臼井孝(うすい・たかし)
1968年京都府出身。京都大学大学院理学研究科修了、専攻は理論化学(だったはず)。総合化学会社、音楽系広告代理店での数値解析やマーケティング実務を経て、05年にT2U音楽研究所を設立。現在は、本業で音楽分析やau Music Storeでの選曲(イチオシ、特選ページ)、CD企画をする傍ら、共同通信『臼井孝の音楽玉手箱』、日経トレンディネット『臼井孝の音楽チャートから見るヒット曲最前線!』などでも愛と情熱に満ちた連載を継続中。Twitter@t2umusic(よかったらフォローして下さいませ♪)

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