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平成初期にヒットを量産した森高千里、本格復帰でアラフィフ男性とアラフォー女性中心に人気も上昇!

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『臼井孝のヒットは複眼で探せ!タレントパワーランキング編』
(71) 森高千里

話題のアーティストの「セールス状況」や「タレントパワーランキング」を見ながら、そのヒット傾向を読み解く『臼井孝のヒットは複眼で探せ!タレントパワーランキング編』。今回は、タレントとしても活躍する女性アーティストの森高千里に注目。

アーティスト画像

アーティストとアイドルの中間的な立ち位置でヒットを量産

1969年生まれ、熊本県で育った森高は1987年に映画のヒロインに抜擢されほぼ同時に歌手デビュー。その後、コミカルまたは本音に迫った個性的な歌詞と美貌や美脚を惜しげなくアピールしたビジュアル、それでいて音楽に真摯に向き合うスタンスも兼ね備え、アイドル不況のなか、アーティストとアイドルの中間的な路線で男女ファンを獲得。99年に江口洋介と結婚し歌手活動を休止するまでに、オリコンTOP10入りがシングル23作(うち2作が1位)、アルバム15作(うち1作が1位)と長期にわたってヒットを飛ばしてきた。

音楽活動を再開した現在はアーティストとタレントの絶妙な位置に返り咲く

2000年代後半からは音楽活動を徐々に再開、2012年には動画サイトにて自身の楽曲を200曲セルフカバーするという企画も敢行し、さらに2013年には人気DJのtofubeatsとのコラボ曲「Don’t Stop The Music」も話題を呼び、若い世代にも認知を広げた。

現在では各アーティストの本質に迫る音楽番組『love music』や『FNS歌謡祭』の司会をつとめつつ、40代以上をターゲットとしたCMタレントとしても活躍。つまり、現在50歳にして20代当時とは違う形で、アーティスト性とタレント性の絶妙な位置に完全に返り咲いたと言えるだろう。

森高千里 映像ソフト
『30周年Final企画「ザ・シングルス」Day1・Day2 LIVE 2018 完全版』(ワーナー)

二度とやらない(!?)超お得な全シングルLIVEの映像ソフト

そんな彼女らしさを端的に示したのが、2019年5月22日に発売された映像ソフト『30周年Final企画「ザ・シングルス」Day1・Day2 LIVE 2018 完全版』。本作は前年の5月に2日間に分けて行われた両A面を含む全45曲をリリース順に披露していくという斬新な企画LIVEが特典映像も含め6時間近くも収録されている。本人いわく、(あまりに構成がチグハグになってしまうので)”二度とやらない(笑)”ほどレアなリリース順ゆえに、ユーロビートからコミカルなガールポップ、女性人気のしっとり系バラード、とそれぞれの年代の歌詞の特長もよく分かる。

実は音楽的にもかなり忠実であり続けることが分かる内容

全体を「見て」感心したのは、アレンジのみならず、森高本人の歌唱もオリジナルに忠実ということだ。もともと、「非実力派」と開き直ってみせていたが、ファンをガッカリさせないキュートな声を保ちつつ、2時間以上のLIVEを歌いこなす持久力も大いに評価すべきだと思った(ところどころ歌詞が飛ぶのもご愛敬で、これも生歌ゆえのことだろう)。

また、発売時期のほぼ1年ごとにMCをはさみ、全曲を自分で解説することで、彼女自身が実にひたむきに音楽活動をしてきたのか、特にタイアップゆえクライアントからの要請に懸命に応えようと葛藤していたことなどが分かり、これもとても興味深い(90年代後期、彼女の尖った部分が少なくなったのは、もしかしてタイアップを増やし過ぎたからかも…)。とにかく、本作を観ればあらためて彼女のファンになること間違いなしの映像ソフトと断言できる。オリコンでは音楽DVD・Blu-rayランキング初登場4位、売上0.5万セットとなり、若手にも劣らないヒットを飛ばしている。


森高千里 タレントパワースコア:全体(全年齢)2017年5月~2019年2月

タレントパワースコアも高値安定、特に30代女性にも浸透

そんな彼女のタレントパワースコアを見ると、全年代ではこの2年間で安定している。特に、彼女とほぼ同年代の40代後半の男性では高いスコアで推移しているのに対し、彼女よりもひと世代下の30代後半の女性では徐々にスコアを伸ばしており、ここ数年のマルチな活動によってファン層を広げていることがよく分かる。ちなみに、30代、40代でのこのスコアは、音楽アーティストとしてはTOP10クラスになるほどの人気。今後、彼女のように年相応の美貌を保ちつつも敵を作らないという奇跡的な存在ゆえに、動画サイトを使ったプロモーションから新曲を出せばさらに脚光を浴びるのではと期待してしまう。

森高千里 タレントパワースコア
(左)男性45-49歳、(右)女性35-39歳 2017年5月~2019年2月

 

著者プロフィール
うすい・たかし。1968年京都府出身。地元大学大学院理学研究科修了、専攻は理論化学(だったはず)。総合化学会社、音楽系広告代理店での数値解析やマーケティング実務を経て、05年にT2U音楽研究所を設立。現在は、音楽分析や配信サイトの選曲、コンピレーションや復刻CDの企画のほか、日経エンタテインメント!や共同通信『臼井孝の音楽玉手箱』などで愛と情熱に満ちたコラムを執筆中。19年4月からは、渋谷のラジオにて、1アーティスト限定のランキング番組『渋谷のザ・ベストテン』(水曜・13時~)を生放送中。Twitter@t2umusic(よかったらフォローして下さいませ♪)

私の書籍『記録と記憶で読み解くJ-POPヒット列伝』が発売中です!サザン、ユーミン、中島みゆき、B’z、ドリカム、ミスチル、福山雅治、安室奈美恵、浜崎あゆみ、宇多田ヒカル、平井堅、ゆず、コブクロ、EXILE、AKB48、いきものがかり、西野カナ、SMAPといった国民的ヒット曲を持つ18組のアーティストについて、CD、配信、カラオケの3部門で総合的なヒット曲を解説しています!6/29(土)には渋谷の大盛堂書店さまにてユーミン、みゆき、安室ちゃん、あゆ、ヒッキー、そして特別編として聖子、明菜も含めた偉大なる女性アーティストの総合ベストテンを考察するトークイベントが開催されます。よかったらチェックしてみて下さい♪

この記事を書いた人

臼井孝(うすい・たかし)
1968年京都府出身。京都大学大学院理学研究科修了、専攻は理論化学(だったはず)。総合化学会社、音楽系広告代理店での数値解析やマーケティング実務を経て、05年にT2U音楽研究所を設立。現在は、本業で音楽分析やau Music Storeでの選曲(イチオシ、特選ページ)、CD企画をする傍ら、共同通信『臼井孝の音楽玉手箱』、日経トレンディネット『臼井孝の音楽チャートから見るヒット曲最前線!』などでも愛と情熱に満ちた連載を継続中。Twitter@t2umusic(よかったらフォローして下さいませ♪)

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