タレントパワーランキング

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<男性20・30代と女性20代ファンが急増、坂道グループの三女的存在、日向坂46>

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『臼井孝のヒットは複眼で探せ!タレントパワーランキング編』
(83)日向坂46 

話題のアーティストの「セールス状況」や「タレントパワーランキング」を見ながら、そのヒット傾向を読み解く『臼井孝のヒットは複眼で探せ!タレントパワーランキング編』。今回は、坂道シリーズの女性グループ、日向坂46に注目した。 

(日向坂46 アーティスト画像) 

<実はデビュー前にして、すでにオリコン1位アーティスト> 

日向坂46は、2016年に欅坂46のアンダーグループ「けやき坂46」として活動を開始し、欅坂46のシングルのカップリング曲に参加したり、レギュラー番組『KEYABINGO!4 ひらがなけやきって何?』に出演したりすることで知名度を上げ、2018年には、「けやき坂46」のデビューアルバム『走りだす瞬間』がオリコン1位累計20万枚超のヒットとなっていた。 

<50万枚超のシングルヒットを連発し、「紅白」初出場へ!> 

その後、2019年2月より日向坂46として活動を開始、その翌月にシングル「キュン」にてデビューし、前年までのひらがなけやき時代の高実績もあって、坂道シリーズとしては過去最高の30万枚超の初動、2020年5月末までの累計でも65万枚というヒットに(※シングル売上はいずれもサウンドスキャン調べ)。その後も2ndシングル「ドレミソラシド」、3rdシングル「こんなに好きになっちゃっていいの?」も立て続けにヒット、それぞれ累計56万枚、60万枚のヒットとなり、同年末に「キュン」にて『第70回NHK紅白歌合戦』に初出場、そして2020年2月の4thシングル「ソンナコトナイヨ」も累計64万枚と、発売から3か月時点で比べると過去4作の中で最も高い売り上げとなっている。これは「紅白」を含め、年末の大型番組で一気に知名度を上げたことや、“ソンナコトナイヨ”とメンバーが様々な動画挙げるなどのキャンペーンを実施したことが影響しているようだ。 

(4thシングル 「ソンナコトナイヨ」初回盤TYPE-AとTYPE-Bのジャケット画像) 

<4作のシングルは坂道の三女として一貫した音楽性> 

この4thシングルも含め、日向坂46の楽曲はどれも青春の淡い感情を歌ったものが多い。同じ坂道グループで、乃木坂46が清楚なイメージの長女、欅坂46が周囲の長女との比較から反抗心が強くなった次女、そしてこの日向坂46が周囲に可愛がられて自由に育った三女、といった役割分担があるのかどうか知らないが、同じ女子集団システムでありながら、ファンの棲み分けも上手く出来ていて、さすが秋元康プロデュースだと唸らされる。  

(左:乃木坂46、欅坂46、日向坂46のタレントパワースコアの比較  右:日向坂46の女性20代前半でのタレントパワースコア)  

<1年間でタレントパワーは倍増、特に男性20・30代、女性20代で人気急増> 

彼女たちのタレントパワースコアを見ると、既にミリオンセラー実績のある乃木坂46や欅坂46には及ばないものの、デビュー当時(2019年5月)の10ポイント以下から着実に伸びており、「紅白」出場後となる2020年2月の調査では16ポイントと、欅坂46のスコアに迫っている。(もっとも、欅坂46は一時期は乃木坂46をも上回る勢いがあったのだが、リリースが止まってしまっている為、スコアを落としているという背景も考慮すべきであろう。)さらに、(性別×年代別)で見ると、男性では20代~30代前半、女性では20代前半で特に伸び方が顕著だ。

(左:日向坂46の男性20代前半でのタレントパワースコア  右:日向坂46の男性30代前半でのタレントパワースコア)  

<今後は一貫した音楽性で配信やカラオケでのヒットを期待> 

今後も、CDセールスは着実に伸びるだろうし、あとは乃木坂46や欅坂46のように、個々のメンバーが活躍してその人気をグループにフィードバックすること、そして何より音楽配信やカラオケでも着実にヒットを残していくことだろうか。ともあれ、キャッチ―なサビ、ハッピーになる曲調など、1アーティストとしての特長は一貫しているので、「歌ってみた」や「踊ってみた」の動画でバズったり、モノマネ番組のネタにされたり、何か大衆に広まりキッカケさえあれば一気に広がりそうな基盤は十分できている。 

(4thシングル 「ソンナコトナイヨ」初回盤TYPE-C通常盤のジャケット画像) 

 

 

 

 

 

著者プロフィール 

うすい・たかし。1968年京都府出身。地元大学大学院理学研究科修了、専攻は理論化学(だったはず)。総合化学会社、音楽系広告代理店での数値解析やマーケティング実務を経て、05年にT2U音楽研究所を設立。現在は、音楽分析や配信サイトの選曲、コンピレーションや復刻CDの企画のほか、日経エンタテインメント!や共同通信『臼井孝の音楽玉手箱』、80年代エンタメサイトRe:minder(リマインダー) などで愛と情熱に満ちたコラムを執筆。19年には18組のJ-POPアーティストの楽曲を複眼的なヒット分析とムダ知識(笑)で解説した『記録と記憶で読み解くJ-POPヒット列伝』(いそっぷ社)の (書籍) (kindle版)を刊行。Twitterは @t2umusic(よかったらフォローして下さいませ♪) 

コミュニティFM「渋谷のラジオ」にて水曜12時から『渋谷のザ・ベストテン』という番組をお送りしています。専用アプリから全国で生放送が聴けますし、過去のトーク部分は番組の(『渋谷のザ・ベストテン』note)から聴くことができます。膨大なデータとムダ知識を披露していますので(笑)、よろしければどうぞ♪ 

また、エンタメサイトRe:minder(リマインダー)でも80年代の隠れた名曲を多数解説しています。よかったら、私のコラムリストもあわせてお読みください。 

 

 

この記事を書いた人

臼井孝(うすい・たかし)
1968年京都府出身。京都大学大学院理学研究科修了、専攻は理論化学(だったはず)。総合化学会社、音楽系広告代理店での数値解析やマーケティング実務を経て、05年にT2U音楽研究所を設立。現在は、本業で音楽分析やau Music Storeでの選曲(イチオシ、特選ページ)、CD企画をする傍ら、共同通信『臼井孝の音楽玉手箱』、日経トレンディネット『臼井孝の音楽チャートから見るヒット曲最前線!』などでも愛と情熱に満ちた連載を継続中。Twitter@t2umusic(よかったらフォローして下さいませ♪)

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