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小芝風花がNHKドラマ『歪んだ波紋』で新境地を見せる

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旬の女優インタビュー 小芝風花 前篇

©NHK BSプレミアム『歪んだ波紋』

 11月24日に第4回が放送されるドラマ『歪んだ波紋』(NHK BSプレミアム)でヒロインの森本敦子役を演じているのは、今年オンエアされた主演ドラマ『トクサツガガガ』(NHK総合)、『ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ』(テレ朝系)や漫才師役を演じた夏クールの『べしゃり暮らし』(テレ朝系)でも注目を集めた小芝風花。今回のドラマでは、夫が「ひき逃げ事件」で亡くなり、新聞の「虚報」に巻き込まれる、23歳の森本敦子役を演じている。

 これまで小芝風花は、素顔の彼女に近い、活発で明るい登場人物を演じる機会が多かった。しかし、今回のドラマでは、心を閉ざしていて笑顔が少ない既婚者という役柄で、彼女にとっては新境地と言える。小芝風花は、持ち前の明るさを活かして陽のタイプの役も得意とする一方で、演技力を発揮して陰の役もリアルに演じることができる女優として、今後さらに評価が高まるに違いない。

役に寄り添って演じれたと感じています

©NHK BSプレミアム『歪んだ波紋』

──今回の役は、演じてどうでしたか?

訴えるメッセージがある作品に出演できて、うれしいです。原作も読ませていただきましたが、原作ではもう少し年齢が上の設定で、ドラマでは23歳に下げていただいて、原作よりも深く描かれています。いろんなニュースが出回っているけど、その裏側には危うさがあって安易に信じちゃいけないんだなって、勉強にもなりました。

──台本を読んで、どう感じましたか?

私が演じている森本敦子という役は、大阪出身で年上の旦那さんと駆け落ち同然で家を出てきたので家族とも疎遠の状態で。そんな中、旦那さんを亡くし、間違った新聞記事によって、町の人たちから「犯人なんじゃないか」と思われている恐怖があって、人を信じることができなくなっていている女性。頼れる人がいないので、これからひとりで子どもを育てられるのだろうかという孤独さにもおそわれています。彼女は、疑われて家の外に出られなくなるので、私もその気持ちを大事にしたいと思っていたので、撮影現場では人の目が気になりました。

──彼女は、松田龍平さんが演じている新聞記者から連絡を受けて、待ち合わせ場所の喫茶店に行きます。夫を亡くしてからは、家に閉じこもっていたのに、なぜ喫茶店に行ったのか、小芝さんはどう考えましたか?

話を聞いてくれる人がいないから、きっと誰かに聞いてほしかったという部分があるんだろうなって思いました。そうして会いに行った人に、「あなたが殺したんですか?」と言われて、怒りと悲しさとむなしさがあったんじゃないかなと。その恐怖をうまく演じることができればいいなと思いました。

──これまでの小芝さんとは、ひと味違う役という感じがします。

今までこういうズシンと来る重い役を演じることがあまりなかったので、勉強になります。でも、年齢が近いこともあって、経験したことがない境遇であっても、想像しやすかったので入りやすくて、役に寄り添えていた感じがあります。

──明るくて元気な役と、今回のようにあまり笑顔を見せないような役では、どちらが好きですか?

今年前半は、特撮オタクを演じたり(『トクサツガガガ』)、ラップをしたり(『ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ』、漫才をしたり(『べしゃり暮らし』)。ハキハキした役が多かったですけど、そういう役が続いていると「シリアスな役を演じたいな」と思うし、今回のようなシリアスな役を演じると、何も考えずに笑える役を演じたいなと思います。そのときのないものねだりをしてしまいますね(笑)。今年は1年を通じていろんな役を演じたので、すごく楽しかったです。充実した1年でした。

──12月に放送される『パラレル東京』では初のアナウンサー役で、アナウンスの特訓もされたそうですね。

©NHKスペシャル シリーズ「体感・首都直下地震」ドラマ『パラレル東京 DAY1~DAY4』

そうなんです。今年1年は、NHKさんで始まり、NHKさんで終わるという感じですね(笑)。『パラレル東京』もシリアスなシーンが多かったです。その道のプロにはなれないけど、ドラマでいろんな職業を体験できるのは、すごく贅沢だと。アナウンサーさんも、新聞記者さんも、自分が書いた言葉やしゃべった言葉で人の人生が左右される可能性があるというのは、ものすごく怖いことだと思います。ドラマでこの2つの職業を演じて、私も言葉を発するお仕事なので、「言葉には気をつけて、選んでしゃべらなきゃ」と改めて感じましたね。

──『歪んだ波紋』は結婚している役ですし、大人な役が増えてきています。

うれしいです。もともと顔が幼く見られがちなんですけど、ダイエットも頑張って、最近は「大人っぽくなったね」と言われることが多くなりました。まだまだ制服の役も違和感なくできると思うので、今の私は1番幅広い役柄を演じることができる時期なんじゃないかなと思っていて(笑)、貪欲に頑張りたいと思います。

後篇では「素顔の小芝風花」について聞きます(11月22日配信)

■『歪んだ波紋』
NHK BSプレミアム 放送中
毎週日曜午後10時~(連続8回)
NHK BS4K 毎週水曜 午後8時40分~

原作:塩田武士
脚本:向井康介
出演:松田龍平、松山ケンイチ、小芝風花、山口沙弥加、勝村政信、勝矢、Juice=Juice、坂井真紀、キムラ緑子、真野響子、美村里江、筒井道隆、角野卓造、イッセー尾形、長塚京三 ほか

■NHKスペシャル シリーズ「体感・首都直下地震」
ドラマ『パラレル東京 DAY1~DAY4』
NHK総合 2019年12月2日 午後7時30分~
     12月3~5日 午後10時~

出演:小芝風花、高橋克典、伊藤淳史・室井滋 ほか

主人公は入社4年目のアナウンサー・倉石美香(小芝風花)。2019年12月2日午後4時4分、東京23区を震源とするマグニチュード7.3の大地震が起きる。メインキャスターが行方不明となったため、美香は「自分が伝えたい」と志願する。

小芝風花(こしば・ふうか)
誕生日 1997年4月16日
出身地 大阪府
所属事務所 オスカープロモーション
公式サイト https://www.oscarpro.co.jp/talent/fuka_koshiba/
公式インスタグラム https://www.instagram.com/fuka_koshiba_official/

この記事を書いた人

高倉文紀(たかくら・ふみとし)
筆者プロフィール

女優・アイドル評論家。『日経エンタテインメント!』『girls!』などの雑誌で女優やアイドルを取材・分析。そのほか、週刊誌やテレビ番組へのコメント、映画劇場用パンフレット執筆、企業や芸能プロダクション向けの分析レポート作成なども行なう。
著書に『美少女を探せ』(JICC出版)、『テレビドラマの仕事人たち』(共著・ベストセラーズ)、『少女小説』(共著・双葉社)など。

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